"ここはとてもいい街ですね。まだ少し迷うこともありますが、だいたいの構造は覚えられました。でも、まだ土地勘をつかめないなんて、ヴィエラとして未熟ということでしょうか？"

"あ、また来てくれましたね。ヒュムの人と話をする機会なんてほとんどなかったので、うれしいです。私の故郷はとても閉鎖的で、外からのお客様は本当に数える程度。だから、こんな大きな街にあこがれていました。その願いが叶ってここにいるんですが・・・。ふぅ・・・思ったようにいかないですね。そんな簡単に考えていたワケではありませんが・・・。"

"こんにちは。今日もお話ししましょう。相変わらず、知り合いも増えませんし、目標も達せられないままなんです。いろいろ見に行ったりはしてるのですが。・・・話したことありました？私、姉を目標にしてこの街に来たんです。姉は閉鎖的な故郷に見切りをつけて、もうずいぶん前に外の世界へ旅立ちました。その後ウワサで、姉がこの街にいると聞きました。姉は外の世界でひとりがんばっている。なのに自分は森で安穏と・・・。私も姉のようになりたいんです。私、姉のようになれるでしょうか？"

"また来てくれたんですね。うれしいな・・・。あなたと話をしているとどんどん元気になっていきます。故郷を飛び出した以上、もう帰れません。それなりの覚悟はして来たはずでしたが、目標とする姉と比べて全然ダメで・・・。不安ですが、姉に甘えるわけにもいきません。私の姉は戦闘に長けています。けれど私は戦闘がとても苦手。周囲の人は、ずぼらな姉に比べて、私は細やかに気配りできるって言ってくれます。でも、それだけでは外の世界で生きてはいけないと思うのです。姉のように、戦って強さを身につけないと・・・。そう思いませんか？"